浪速区まちづくりセンター ブログ

浪速区まちづくりセンターの支援員が浪速区の町で見つけた情報を発信するブログ

日本語学校の留学生さんとオープンガバナンスはじめました!

浪速区大阪市24区の中で1番面積が狭く、転入率と転出率が1番多い。15歳未満の割合が1番少ない、外国人の割合が1番多いのも浪速区なんです」。と話す市民協働課課長。

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この浪速区の現状を誰に話しているのかというとARC大阪日本語学校の留学生の皆さん。

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今日浪速区役所市民協働課と浪速区まちづくりセンターが浪速区の課題を外国人留学生にお話し、1週間後に聞いた課題をどうしたら解決できるのか、自分たちで考えて発表するという取り組みをやってみました。

課題のところに書いたように浪速区は外国人住民の割合が大阪市の中で1番高く、日本人と外国人の住民との交流がないために様々な問題を抱えています。この様々な問題を1つずつ課題として解決するよりも、日本人と外国人住民が交流し、顔見知りになれば、現在抱える多くの課題が解決するのではないかと考え、今年の春より種をまいてきました。

夏祭りに参加して御神輿を担がせていただき

地域の盆踊り大会に参加して交流をはかる。

新世界では地域の方に折り鶴を教えてもらいながら、折り鶴の先生になってもらって、鶴を折るワークショップを行いました。

これらのイベントの参加は、日本語を学びに来た外国の方に日本の文化・伝統を知ってもらいながら地域交流をしてもらうという取り組みでした。

これらの交流は地域の住民の方、外国人留学生の方に非常に好評で、良い感じでつながりができてきました。

そんな中本日始まったのが冒頭に書いた外国人留学生の方と浪速区役所市民協働課と浪速区まちづくりセンターの地域課題を話す取り組みです。

外国人と日本人の交流は文化や宗教その他さまざまな違いにより考え方が違います。

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そこで日本の習慣をどう思うのか、地震や台風はどうだったのか、災害時に何が困ったのか、その時に日本人にどうしてほしかったのかなど、浪速区の課題説明の後に質問を投げかけました。

特に大きな地震と台風の襲来を経験した今年は災害のことに関して質問など飛び交いました。

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市民協働課課長の浪速区の現状と2つの課題の説明とその課題に対する質疑応答を終えて、留学生の方は課題をお土産に帰って行かれました。今から持ち帰った課題をもとに外国人ならどんな解決方法を思いついたのかを発表してくださいます。

その発表が今から楽しみで仕方ありません。

 

グローバル化少子高齢化が進む社会において、行政の課題解決には市民との協働が欠かせない。欧米をはじめ日本でも、グローバルな市場経済化の動きを受けて、社会の分断が生じているといわれている。こうした社会の軋轢(あつれき)を緩和していくためにも、社会の将来を担う多様な人びとが行政に積極的に参加し、組織の枠を超えた官民連携が必要となっている。行政と市民が協働して政策課題の解決をめざすオープンガバナンスの取り組みは、新しいガバナンスの構築につながるだろう。行政と市民の情報の共有によって、両者間の新しい関わりや連携の場をどのように構築できるのか。

昨年大阪市が取り組んだチャレンジオープンガバナンスというコンテストで「オープンガバナンス」という考え方を知った。

行政に求められているのは、「透明性(transparency)」、「参加(participation)」、そして「協働(collaboration)」である。この原則の下、単に行政の情報が公開されるだけでなく、利用可能なデータとして提供されることで、市民自らが現状の分析や政策課題の提案をしていくことがポイントである。

そう、今回のこの取り組みはオープンガバナンスそのものなのである。

市民と行政の情報の共有は今までにもすでにある。区政会議や先月区役所1階で行われた「区長とかたろう」などである。

そこに新たに外国人住民と話せる機会ができたのは新しいガバナンスの構築につながると思う。そしてこの化学反応によって新しいつながりが生まれるようにこの取り組みを見守っていきたいと思います。

また大阪市の方でも今年もチャレンジ!!オープンガバナンスにエントリー中です。

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チャレンジ!!オープンガバナンスとは、自治体と市民や学生が協力し、データに基づいて地域の課題の解決に取り組むアイデアのコンテスト。今年は「ICTを活用して、子育て層を地域コミュニティとつなげたい」です。

 

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