浪速区まちづくりセンター ブログ

浪速区まちづくりセンターの支援員が浪速区の町で見つけた情報を発信するブログ

50年間そこにあるものが無くなる日

 4月から浪速区まちづくりセンターで業務に携わって4ヶ月が経ちました。地域のことを知りたくて色々アンテナをはることも仕事の一つだと思いますが、今日は自分の担当する地域で50数年間まちの食堂をしてきたお店が明日8月9日(木)で閉店されるという情報が入ってきました。

Bラン黄そばで、「えっ!あそこ」とわかる方はお分かりになるあのお店です。

 

4月から何回か食べに来させていただき、Bランチと黄そばの組み合わせは何回か食べさせて戴いました。

それが今回2018年8月9日で閉店です。

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店を閉める告知は店外には一切なく、店内にのみ貼ってありました。

最後の注文は贅沢にAランチと黄そばです。これで1,000円でおつりが来ます。

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今まであったものが無くなること

別のお客さんが、「なんで廃業やねん。跡取りはおらんの?」と聞いてはりました。

「ええっ、いないんです」と返事が返ってきます。

すべての理由は存じ上げませんが、後継者がいないこともこの店が無くなる原因の一つです。

この町中の小さな食堂だけでなく、今日本中でいろんな事業が跡取り、後継者不足でサービスの継続が困難になっています。

その中のひとつに、地域の自治組織があります。浪速区まちづくりセンターは、地域活動協議会という地域の実情に応じて、多様な団体が話し合い、地域の将来像を共有しながら地域の活性化に向けて、地域活動や課題解決に主体的に取組む団体の支援をしていますが、この地域活動協議会(略して、地活協)も今担い手不足が問題になっています。

これから日本は今よりも少子高齢化社会になり、それに伴って世の中の仕組みが今のまんまでは難しくなっていくことが予想されます。

これからの社会に私たちはどう向き合っていくのか、なんてことは今は考えず、一生懸命味わおうと明後日から味わうことのできない酸っぱい白いソースをかけながら考えていました。

 

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